千秋はその光景に満足そうに微笑むと、完全に露わとなった胸へ手を戻した。
「…ぁ、ぁふ、ん、…んう……」
胸を揉みしだいて突起を弄びながら、千秋は再びのだめの口内に舌を深く差し入れてゆく。
すると、今までされるがままだったのだめが、おずおずと舌を絡ませてきたのだ。
「…!!」
煽られて、確かめるようにその舌を舐め上げ、尚いっそう深く粘着質に絡ませる千秋。
目を瞑り必死になって、おぼつかない動きでなんとか千秋の舌に応えようとするのだめ。
粘着質な水音と、唇が触れ合う乱暴な音が部屋に響く。
千秋は一度唇を離すと、軽く触れるだけのキスを落としてから、
再び胸の突起を口に含んだ。
のだめの舌には、唇の代わりに自身の指先を絡ませて。
「…ふ…んぅ………あぅっ?!…ん、んん……」
のだめは一瞬その異物感に驚くが、千秋の指先だとわかると、
自らの手を秋の指先に手を添えて、必死に、丹念に舐め上げる。
…溶かされる……。
のだめは、千秋の指先に淫猥に舌を絡ませる。
千秋がのだめの舌にそうしてくれるように。
唾液がしたたり落ちるのも構わずに。
…気持ちいいかも……。
■■18
のだめの舌が織り成す指への陵辱に一層かき立てられ、先ほどよりもなお一層激しく突起を追い立てながら、千秋は言った。
「…のだめ、………気持ちいいか……?」
のだめはその声にもびくりと身体を震わせた。
口を開きながらも声にならない声を上げ、うんうんと何度も頷く。
しかし千秋はそれだけでは許さない。
「…気持ちいいんだな?」
答えはわかっていたけれど。
のだめの声で、聴きたかった。
千秋は祈るような気持ちで、まるで答えを引き出す為のように一層その突起とふくらみをなぶった。
「…あぅっ……。気持ち…いいデス……、先輩、先輩、」
のだめは目を瞑り、ハァハァと大きく息とついて肩を上下させ、続けた。
「先輩……!のだめ気持ちいいです…!!」
既にのだめの胸の突起は、千秋の舌技によってぬめぬめと粘着質な液で光を反射させていた。
千秋は何かを押し殺したような余裕のない表情をしながらも、この上なく優しく微笑む。
「そうか……」
ふいに、のだめが、涙で潤んだ瞳をそっと開けた。
交錯する視線。
しかし千秋は見逃さなかった。
視界の隅で、のだめの腰が、僅かだがくねるように動かされていることに。
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