× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
「…いいのよ、夕霧。動いて。少し慣れたみたい。楽になってきたわ。」
「雲居の雁…」 「男の人は、入れてから動いて気持ち良くなるのでしょう?私なら、大丈夫。」 「ごめん。…できるだけ、そっとするから…」 夕霧は、腰を回しながら更に押し込むようにして私の奥を探る。何度か回すと、僅かに腰を引き、また押し込む。その微かな動きを繰り返すうちに、私の中も新しい潤いに溢れ、なめらかになってきた。 ゆっくり半分ほど抜き、押し込む。私の腰を両手でがっしり支え、ぐりぐりと最奥で掻き回す。 鈍い痛みは、抜き差しされる毎に鈍い痺れへと変わり、私の感覚を麻痺させてゆくかのようだった。 夕霧の動きはだんだん大きく、激しくなる。 身体を起こし、私の脚や腰を抱え、位置や角度を変えながら、徐々に腰の動きを速めていった。 私の両膝を胸につくほどまでに押し付け、上側をこすられた時だった。 「ふぁぁん!」 今までとは明らかに違う、身体が浮き上がるような感覚が駆け抜けた。 夕霧は微かにほほえむと、集中的にそこを攻め続ける。 「んっ、はぁん、あぁん、あぁん、ふぁぁん…」 突かれる度に甘えた声が押し出され、ぞくぞくと浮き上がる感覚が連続で私を襲った。痛みはまだ残るが、それを上回る快感が私の理性や羞恥心を狂わせてゆく。 いつしか私は自ら脚を広げ、腰をめいっぱい高く上げて夕霧を受け入れていた。 頭をもたげると、紅く膨れ上がったところにぬらぬらと光る夕霧の雄が激しく出入りしているのが見える。夕霧も、その部分をじっと見つめながら、無心に抜き差しを繰り返している。 不意に、夕霧が私の蕾を指で小刻みに揺らした。 「きゃあぁぁん!いやぁぁん!あっあっあっ…ああぁぁぁんっ!」 弾ける…! わけの解らない高みに押し上げられ、身体ががくがくと痙攣する。 つながった部分にぎゅっと力がこもり、夕霧の雄が更に膨らむ。 痙攣する私に覆い被さってしがみつき、激しく二・三度腰を奥に打ち込むと「うぁ…っ!」という喘ぎと共に夕霧も身体を震わせ、私に精を注ぎ込んだ。 弛緩した私の身体の中で、夕霧のものがどくん、どくんと脈打つのを感じる。奥のこつこつした辺りに、熱い液体がかかるのがわかる。 しばらく抱き合い息を整え、夕霧は私の中からまだ熱い塊を引き抜いた。 「はぁぁん…」 引きずり出される感覚が寂しくて、思わず声が出る。 そして夕霧は、自分のものと、しとねに沈み込んで動けない私の分まで懐紙で拭ってきれいに清めてくれた。 懐紙が、所々赤く染まっていた。 処理を済ませた夕霧が、私の隣に身体を横たえる。腕枕をして、脇にすっぽりと私を抱えこんだ。 私は夕霧の胸にすり寄り、全身を彼に預けて目を閉じる。 なんという幸せ… 温かくて、安らかないい気持ち。 言葉は交わさずとも、夕霧の心からの愛情が充分に伝わってくる。 妹背となった男女が幾度となく体を重ねる意味が、なんとなく分かった気がした。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |