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【2025/07/18 21:46 】 |
約束:13
どうすれば、もっと悦んでもらえるかしら。
夕霧の反応を見ながら、刺激の仕方を工夫していった。
くわえながら、袋の部分をたぷたぷ揺する。先端の膨らみを唇ではみ、小さな穴を舌でちろちろとくすぐる。
私のする事の一つ一つに応えるように反応をくれる夕霧だったが、奥深くまでくわえ、口中全体を使うようにして吸い、更に舌で扱くようにすると、突然様子が変わった。

耐えきれなくなったかのように私の頭を押さえ込み、小刻みに腰を前後させて快楽を貪る。うっとりと、我を忘れたように。
喉の奥まで押し込まれる私は苦しいのだが、夕霧を夢中にさせた喜びの方が大きかった。止めて、と言えなかった。

夕霧の小刻みな動きに合わせて、私の身体も揺れる。踵が触れている下の蕾がこすれて疼きだし、蜜がとろとろこぼれて踵をも濡らした。

やがて。ふるり、ふるりと腰を震わせた夕霧は、慌てて私の口から自身を引き抜く。先端に手をあてがい、苦しげな吐息と共に精を放ち、手のひらで受け止めた。

我にかえった夕霧は、ばつが悪そうな笑顔で私を見る。懐紙で精の処理をし、腰を下ろして私を横抱きにして膝に乗せた。
「君には負けたよ。」
「?」
「あんな無様な真似をするつもりじゃなかった。少し、してもらったら止めようと思っていたのに。あまりに君が上手なので我を忘れて暴走してしまった。苦しかっただろう…許してくれるかい?」
「私、そんなに上手だった?」
「ああ。誰か他の公達に手ほどきを受けたのかと疑いたくなるくらいにね。」
「ひどい!」
「わかってるよ、君がそんな女性ではないことくらい。ただ、驚くほど上手だったのは本当。なぜ、男の悦ぶ場所を?」
「あなたが教えてくれたわ。あなたを、じっと見ていたの。よさそうにしてくれるから、すぐに解ってよ。」
生意気な!と夕霧はふざけてこつんと私の額に軽くげんこつを落とし、私たちは久方ぶりに声を立てて、笑った。
「…このままでは、男が廃るな。」
すっと笑みを消した夕霧は、再び男の表情に戻り、口づけながら乳房をまさぐる。
乳首をこねられて、くぅんと私が喉を鳴らすと、腰に触れていた夕霧のものが再び熱をもち、固さを取り戻した。
私の身体を横たえながら、色っぽい声で囁く。
「あの日の約束、覚えている?」
「どの約束のこと?」
「次までにはもっと研究しておく、という約束のこと。」
「!」
「私も、君以外の女性とは肌を合わせたことが無いのでね。耳学問ですまないが、長年の研究の成果、悦んでもらえると良いのだけれど。」
話が終わるか終わらないかのうちに、性急な男の動作が始まり、私は呆気なく快感の海へと突き落とされた。

手のひらと、指と唇によって身体の隅々まで開かれてゆき、新しい場所をいくつも発見された。
下の蕾を口で愛撫された時には、自ら腰を振って更なる快楽をおねだりした。
何度も高い声をあげ、絶頂に震えた。
しかし、本当の契りは、まだだった。これからが、私たちの長くて短い夜の始まり。



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【2011/08/16 23:58 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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