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【2025/07/18 21:38 】 |
Kiss it better:8
■■26
 のだめは驚いたように目をぱっちりと開け、自分を抱きしめる千秋の顔を見上げた。
 情けなく微笑み返す千秋。
 のだめは下半身に感じる圧迫で身体を動かせないが、逆に腕を伸ばして、
千秋の首を抱き寄せ…

 キス。

 初めての、のだめからのキスだった。
「だい、じょうぶデス、先輩。のだめ、がんばれマス」
 のだめの膣内(なか)の指への締め付けは相変わらずきつくて、熱に浮かされたように浅い喘ぎを繰り返しながら、寸断なく顔を歪めているのに。 …いとおしい。
 心底、愛しいと、思った。1人の人間を、こんなにも大切に思えるものかと。
 溢れる想いに、深くため息をつく千秋。のだめを抱き寄せる腕に、自然と力と熱がこもる。
「ダイジョブ、デス。…だから先輩、遠慮なくヤっちゃってくだサイ…」

 …ヤっちゃって、ってお前。

 千秋は緊張感の中でも思わず吹き出しかけ、くぐもった笑いは、吐息となって零れ落ちる。
この期に及んでのだめらしさを失わない彼女への愛しさと共に。
 苦しそうに、けれど悪戯っぽく、幸せそうに微笑むのだめ。
 千秋は、抱いているのか抱かれているのか、わからなくなった。
 「……ん、サンキュ…………」
 千秋は、指の挿入を続ける。

■■27
 ようやく二本目の指がのだめの最奥まで到達すると、のだめは、は、と短く吐息を漏らした。
 慎重に。
 千秋はのだめの様子をことさら気遣いながら、膣内(なか)をゆっくりとほぐしてやる。
「…ん、あ……」
 のだめは再び目を瞑り、声を上げる。
痛みが完全にひいたわけではないのは明らかだが、それでもその声には艶がにじんでいて。
「わかるか、オレの指…今、お前の中に入ってる……」
 のだめは頷く。何度も。
「…さ、最初はものすごく痛くて…痛いだけだったけど…ちょっと慣れてきたみたいデスよ……」
 のだめは、そっと目を閉じて、自らの中に埋められた千秋の指を全身で感じとる。
「ん、先輩の、ピアノ弾く指が入ってる……」
 千秋は頷き返してやると、挿れた時よりも慎重に、二本の指を引き抜く。
先端が抜かれる最後の瞬間に、のだめはひときわ高い嬌声をあげた。
「……ゃあっ、ん!」
 紛れもなく、快感に彩られた声だった。
 荒く息をつくのだめに口付けると、千秋はそっと身体を離す。
そして、おもむろに自身の衣服を脱ぎ始めた。
■■28
 のだめは幾分放心したように、痛みに痺れる下半身を労わるように、
身体をベッドに預けてその千秋の動作を見つめる。
「…先輩が、服、脱いでマス……」
「…おかしいか」
 千秋はのだめの声に、わざと拗ねたように返す。
 気持ちはこんなにも急いているのに。
のだめがあまりに可愛らしくて、頭にもやがかかったように、その動作を緩慢にさせる。
 千秋が最後の衣服を脱ぎ捨てると、のだめはそこを凝視し、身体を縮こませた。
明らかに、怯えた視線。
「……見るの、初めてか…?」
 千秋のモノは、既に臍に届かんばかりに太く長くそそり起ち、硬化していた。
 のだめは小さく頷くと、我に返ったように不自然に視線を逸らす。
「いいから、見ろよ。この先ずっと付き合うことになるんだから」
 どこからか取り出したゴムをくるくるとはめながら、千秋は内心苦笑した。
 …なんてムードもなにも無いことを言ってんだ、オレは。
 しかしのだめは嬉しそうに微笑むと、はい、と返事をし、おそるおそる視線を戻した。
 その時はもう、千秋はのだめの下腹部に移動していて。
 千秋はそっと膝を割って、その間に身体を滑り込ませる。

のだめは少し抵抗を見せたが、拒まない。

■■29
 一糸まとわぬ姿になった千秋は、自身に手を宛て、そっとのだめのそこに宛てがった。
「…………っぁ、」
 吐息と共に、喉からくぐもった声を漏らすのだめ。
「いいか、…挿れるぞ」
 千秋が意図しないまま掠れてしまった声を掛けると、のだめは千秋を見つめ、頷いた。
 …ズ、ブ。
「…!」
「…………!!」
 途端に目を強く瞑り、白い喉をのけぞらせ、口を大きく開けて声にならない声を出すのだめ。
 千秋もまた、初めてののだめの感触に、思わず目を強く瞑る。

 ほんの数ミリ入れただけなのに。
まだ亀頭の半分も入っていないのに。
 絡みつくようなのだめのそこは、ねちゃねちゃと粘性を伴って、千秋を直に刺激する。
 熱かった。
あまりの気持ちよさに、千秋は顔を歪めた。
同時に、このまま力の限り押し込んでしまいたい激情に襲われた。

 全ての理性を総動員して、その欲望を必死の思いでとどまらせる千秋は、肩で息をつく。
 のだめもまた、千秋の感触に、初めて挿入される感触に、世界がひっくり返ったような心地だった。
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【2011/06/26 01:32 】 | 千秋×のだめ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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