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【2025/07/18 22:44 】 |
Kiss it better:10
■■33
 のだめは千秋の後頭部に手を伸ばし、千秋の唇に、力の限り自分の唇を押し付けた。
「……ン、んぅ…、ん、ん、ん……」
 声は、漏れない。
千秋の唇に全てを吐き出すように、逃がしているから。
 千秋は、ゆっくりとだが、徐々に深く挿入していく。
 のだめの唇からもたらされるくぐもったうめきと熱い息を、充分に理解しながら。
 頭を撫で、肩を撫でる。
少しでものだめの痛みがやわらぐように、のだめを労わる自分の心が少しでものだめに届くように、
想いを込めて。
 のだめの膣内(なか)は。
とろけるようなやわらかさで千秋に絡みつき、きつく締め付ける。
その感覚といったら。
 今まで自分はセックスをしたことがなかったんじゃないだろうかというくらいの快感だった。
 のだめの柔らかい肌を抱きしめ、焦れながらも溶かされるような、
激しく突きたい衝動を必死に抑えながら、千秋はゆっくりと挿入していった。
 どのくらい挿入(はい)っただろうか。
 千秋は、のだめの身体に余計な負担がかからないよう細心の注意を払いながら、
下半身に目を遣った。
 やっと、半分くらい。
半分が、のだめの中に埋もれている。

 どこか安堵して、千秋はのだめの顔に視線を戻したが。
「…のだめ――――」
 のだめの表情は、苦痛そのものといった感じで歪められていた。

■■34
 涙の伝った跡は、一つ二つではない。
長い睫が濡れ、その濃さをしっとりと増していた。
 しかしのだめは目を瞑ったまま、
その声から伺いしれる千秋の雰囲気に、泣きじゃくるように嗚咽を漏らし、首を振った。
「ヤ、ヤデス、先輩、やめないで、やめないで…のだめがんばりマスから、だからやめないで……!」
「のだめ」
 千秋はそっとその名前を呼んだ。
 のだめは嗚咽の合間に、肩を上下させて息をついた。
「のだめ、嬉しいんデス。先輩が好きなんデス。だからお願い、やめちゃわないでくだサイ……!!」
「のだめ」
 再び、呼ぶ。
 のだめはうっすらと瞳を開けた。
 涙で曇るその目尻を、千秋はそっと拭ってやる。
「わ、悪い……オレ、も、もう、やめられない。いいな……?」
 のだめが目を閉じて頷くと、唯一身につけているハートのルビーのネックレスも揺れた。
 キラキラと、光を反射させながら。
「先輩、大好きデス…」
「…ん、オレも……」
 千秋はのだめに口付けた。

もう幾度めのキスなのかなんてわからない。
「歯、噛むな。いいか、オレの肩をくわえて。歯でも唇でも何でもいい。
 痛みは全部オレに戻せ。わかったな」
 のだめは眉間に皺を寄せ、口許を歪める。
「いいな」
 千秋はのだめの返事を待たずに、その口に自らの肩を宛がった。

■■35
「…力、抜けよ……」
 拒否がないのを受諾と理解し、千秋は再び腰を押し進めた。
「…、ン、ン、~~~!!!」
 どうしても強張ってしまう身体を千秋に預けながら、のだめは唇で千秋の肩を食む。
 もう、千秋は、止まることができない。
ゆっくりと、だが、断続的に挿入する。
のだめの閉じた膣内を押し進み、めりめりと突き破るかのようにのだめを痛めつけているのに、
気を抜くとイッてしまいそうなほど気持ちがいい。
 そんな自分に罪悪感を持ちながらも、腰を勧めた。
どんどんキツくなる締め付け。
とろけるような熱さ。
肩に感じる、のだめの強い唇。
 ……と。
 長い時間をかけて、やっと最奥まで到達した。
 深く息をつく千秋。
 ……気持ちよすぎる……
 のだめの華奢な身体を一層強く抱きしめ、そっとキスした。

「…どう、だ……?」
 しばらくして、千秋は、のだめの額の汗を拭ってやりながら、遠慮がちに訊いた。
 痛くない筈がない。
 しかしのだめは、先ほどよりは強張りの解けた身体で、千秋をそっと抱きしめた。
「…ん、さっきより、大分ラクになってきたみたいデスよ……」
「そっか」
 千秋は心の底から嬉しさが込み上げ、微笑んだ。
「よくがんばったな」
 えへへ、と、未だ多少引きつりながらも笑顔を見せるのだめ。

■■36
「…オレが入ってるの、わかるか?」
「……わかりマス。千秋先輩の……」
 そこまで言いかけて、のだめは上気した頬を更に紅く染め、視線を外す。
「………って…マス……」
「聞こえない」
 千秋は意地悪く微笑んだ。
「……もう~~~先輩は………」
 未だ引きつりながらも、照れたように返事をするのだめ。
 千秋がぴくりと動いた。
「…んあっ」
「…『んあ』って、オマエなあ……」
 のだめは口をとがらせて抗議する。
「だって、先輩がいけないんですよ~。ぴくんってなるから~~」
 そののだめの言葉に、千秋の中で静まっていた激情に再び火がついた。
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【2011/06/26 09:39 】 | 千秋×のだめ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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