「…の…だめ……?」
千秋は快楽に歪む表情を隠しもせず、のだめを見下ろした。
のだめは、驚いたような顔をして視線を彷徨わせている。
「…い、今のなんデスか……?」
「…どうした…?」
怪訝な表情をしながらも、千秋は再び内壁をこねた。
「これか?」
「ゃぁんっ!」
紛れもなく、嬌声だった。
■■39
「気持ちいいの…か……?」
半信半疑で問う千秋。
しかし、そうしながらも千秋の腰は、止まらない。
のだめの上気した頬と濡れた瞳は世界一美しい。そう思いながら。
「きゃんっ!…ゃ、なんかのだめ、おかしいデスッ…!い、痛いのに、ぁ、おかしいデス…!!」
「イイんだな?」
千秋は確信を持ってのだめをこねくりまわした。
「ゃんっ!…あ、先輩、千秋先輩……」
「ここにいるよ」
のだめはその声に力なく微笑むと、またすぐに、瞑る目に力を込めてしまう。
「せ、先輩、のだめがんばりまシタ、だからもう許してくだサイ…!
のだめ、ほんと、は、すごく、痛いんです、でも、幸せなんデス、なのに…
…な、なんか…おかしいんデス……ヘ、ヘンな感じ……もう今日は許してくだサイ…!!」
「ん」
千秋は、満足に答える余裕もなく、慎重に、しかし激しく内壁をこねまわす。
「あ…オレも、もう、…う………のだめ…っ!!」
一層強く最奥に押し込むと、千秋の身体ばびくんっと大きく波打った。
その振動はのだめにも伝わり、揺さぶられてのだめの身体が一瞬浮き、ベッドに深く沈みこんだ。
■■40
ハァハァと未だ荒い息を交わしながら、千秋はのだめに口付けた。
「…ん……」
ぴくりと身じろぎするのだめ。柔らかくてほっとするような、あたたかいキスだった。
「抜くぞ。…力抜いて……」
そろそろと千秋が自身を引き抜くと、のだめは卵をぐちゃぐちゃにかき混ぜたような表情をする。
「っんゃ…ッ……」
先端が抜ける時、またのだめの口からは嬌声が漏れて。
千秋はそっと微笑んでのだめの隣に横たわり、その弛緩しきった華奢な身体を抱いた。
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