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ゆっくりと首を廻して自分を仰いで力なく笑みを零すのだめに、千秋はそっと微笑んだ。
「大丈夫か?」 「だいじょぶデス……」 千秋は、そう小さく言うのだめの髪を優しく撫でてやった。 「……痛かっただろ」 そう言って、千秋は、のだめのその紅い唇に口付けた。 そっと。労わるように。 「先輩…、ちゃんと、気持ち良かったデスか?」 千秋はのだめの額に唇を落とした。 「…うん」 その唇の感触に癒されるように、のだめはくすぐったそうに柔らかく微笑む。 …あの破天荒な音楽。すぐはねるピアノ。 好きデスと言いながら、オレがその気になるとすぐ話題を逸らした、……蝶。 「……つかまえた」 千秋は快感の渦に飲まれながら、笑みを零した。 のだめもまた、顔を引きつらせながらも千秋を見上げ、微笑んだ。 「…捕まっちゃいまシタ、ね」 そのまま二人は微笑みを交わし、互いの体温を感じながら、ゆっくりとまどろんでいった。 <終> 【Kiss it better】:キスして治す PR |
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