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【2025/07/19 03:21 】 |
ヘタレ千秋:2
楽譜を前にして時にいつも感じている、高い壁。
けれども、こうして自分で乗り越えていくしかないのだ。
ひとつひとつ音を奏でながら、千秋は譜面にチェックを入れていく。
二つの主題の対比。
……美女と野獣の……自分とのだめみたいか?と、千秋は苦笑した。

■6
「のだめピアノが好きなのだ」とごまかしてきた。
その思いの中から、のだめ自身への思いをわかっていたつもりで……混同したままでいたのだ。

のだめのピアノが好きな自分。

のだめ自身を好きな自分。

その結果が、昨日のあののだめの態度なのだ。
その、全く別の自分の思い。同時に別の表現をしながら、バランスをとる。……それは難しいことだけれど。
千秋の指がなめらかに、けれども探るように、小節を進んでいく。
きりりと冷えたパリの朝に、心地よいピアノが響いていた。
ハートのネックレスはベッドのサイドテーブルの引き出しにしまわれ、どのタイミングで出番となるのか。
……それはまだ誰も知らない。
━━━━━おわり

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【2011/06/28 11:11 】 | その他 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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