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楽譜を前にして時にいつも感じている、高い壁。
けれども、こうして自分で乗り越えていくしかないのだ。 ひとつひとつ音を奏でながら、千秋は譜面にチェックを入れていく。 二つの主題の対比。 ……美女と野獣の……自分とのだめみたいか?と、千秋は苦笑した。 ■6 「のだめピアノが好きなのだ」とごまかしてきた。 その思いの中から、のだめ自身への思いをわかっていたつもりで……混同したままでいたのだ。 のだめのピアノが好きな自分。 のだめ自身を好きな自分。 その結果が、昨日のあののだめの態度なのだ。 その、全く別の自分の思い。同時に別の表現をしながら、バランスをとる。……それは難しいことだけれど。 千秋の指がなめらかに、けれども探るように、小節を進んでいく。 きりりと冷えたパリの朝に、心地よいピアノが響いていた。 ハートのネックレスはベッドのサイドテーブルの引き出しにしまわれ、どのタイミングで出番となるのか。 ……それはまだ誰も知らない。 ━━━━━おわり PR |
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