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千秋はのだめの手を取り、楽屋へ引き入れた。
ジャケットを脱ぎ、タイをはずす。シャツの第一ボタンをはずして、ふとのだめの腕を取った。「もう一度って言ったよな」 のだめの腰を抱き寄せ、背中に手を這わせた。 「ぎゃ……ぎゃぼ……!」 千秋のいきなりのその行動に、のだめは息がうまくつけなくなってしまう。 「センパイ……あの……えっと、顔……」 「……二度と拒むなよ」 耳元でそうささやくと、千秋は有無を言わさずのだめにキスをした。 あの時と同じ、柔らかな唇。うっとりと甘やかに、吐息を濡らす。 軽く触れた後で少しだけ唇を開き、自分の唇でのだめの柔らかな唇を包み込んだ。 そして、舌をそっと差し入れる。 ……と、のだめの体は急に弛緩して、膝から崩れ落ちてしまう。 「あっ、おい!……のだめ?!」 のだめは千秋の腕の中で幸せそうに笑い、手にノートを握りしめて昇天していた。 「……おれ、まだキスしかしてないんだけど」 昇天したのだめをあきれて床に転がすと、千秋はベストを脱ぎ、カフスボタンをはずした。 キスくらいで気を失われてたら、先が思いやられるな……。 「せっかくその気なんだから、今までみたいに積極性を見せろよな……」 「━━━━━━━━━━━━!!!!(ポエム)」 「<訳>千秋君、デビューおめでとう!!」 「真兄ちゃま~~~~~」 「久しぶり」 「近所の人に色紙を頼まれちゃってー」 「よくやったな、真一!」 昇天したままののだめを片づける暇もなく、千秋は立て続けの楽屋訪問に対応せざるを得なかった。 「どうも」 「あっ、なにあれ?」 「Σ(゚Д゚;」 「 のだめちゃん!?死!?」隠そうとしていたつもりが、由衣子にのだめを見つけられてしまう。 「笑ってるよ。気持ちわりー」 「なにか変なものでも食べたのか?」 何も気づかない様子の3人をよそに、訝しげな視線を送る母に気づき、千秋は詮索されるのを恐れて佐久間を呼びに楽屋を出ていくのだった。 ━━━━━終わり PR |
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