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【2025/07/19 03:44 】 |
千秋×のだめB:1
あの発作的なキスの日から数日─

のだめの心のなかで、どういう決着がついたのかは窺い知れないが
びっくりするほどあっさりと、のだめはいつもの調子に戻っていた。
千秋に対する態度もまるでいつも通りで、あの日のキスのことは激情に
流されて覚えていないのかもしれない、と千秋は考えていた。
そしてそれは正直ありがたかった。
あの時の自分の行動を千秋自身も理解できずにいたので、のだめに対して
どう接していいものかと思案に暮れていたからだ。

しかし、揺り返しは夕食後のコーヒーを飲んでいる時にやってきた。
「千秋先輩、もうキッスはしないんデスか?」
いきなり千秋の顔をのぞきこみながら、そう言い切ったのだめの顔に千秋は思いきり
コーヒーを吹きつけてしまった。
「なんだ!!いきなり」
千秋が怒鳴るのを慣れた様子でスルーしながら、のだめは唇をとがらせていた。
「あの時びっくりし過ぎてイロイロ忘れちゃいました。なんかムツゴロウを生で
かじった時みたいな感触はおぼえてるんデスけど~」
「お前はムツゴロウを生で…」
言いかけて千秋は言葉を飲み込んだ。

のだめは頬を真っ赤にして、潤んだ目で千秋を見つめていた。
「寝るときにいつも思ってました。あれは夢なのかな~って。またしてくれないかって
ずっと待ってたんデスけど、先輩いつも通りデス…。涼しい顔して…のだめばっかり
ドキドキデスよ…」
「そんなことはない」
千秋もまた、あの瞬間のことが頭から離れずにいた。
音楽の世界にダイブしてしまえば、完全にそちらに没頭できたが、食事や風呂、日常の行動の合い間合い間にのだめが出てきては千秋をかき乱した。

千秋は手をのばし、そっとのだめの頬に触れた。
そのまま頬を撫で、親指をのだめの唇に割り込ませた。
薄く開いたのだめの口に、そのままくちづける。
びっくりするほどの勢いで、千秋の欲望に火がついた。ほんの数分前の平静さが
嘘のようだった。
いや、平静じゃなかった─
ずっと胸のなかがチリチリしていた。それを押し殺していた。
自分が「欲望を抑えていた」という事実に千秋は初めて気がついたのだ。

荒くなる息を抑えながら、千秋はのだめの舌を吸う。
のだめの唾液は、健やかな人間特有の甘い味がした。
唇を離し、頬にもくちづける、そして首筋に。

「あへー」
「ぎゃほぉわー」
「ヘンな声をだすな!!!!!」

いつものパターンで声を荒げてしまった千秋だったが、
のだめは体を震わせ、目に涙を浮かべていた。
千秋のなかにわずかばかりの嗜虐心が湧きあがった。
思えば、ここしばらくずっとのだめにかき乱されっぱなしだった。
今度は自分がのだめをかき乱してやる、快楽に翻弄させて我を忘れさせてやる。
長らくずっと忘れていた感情だった。

「来い」
千秋はのだめの腕をひいたまま寝室へ行き、無造作にのだめをベッドに放り投げた。
「ほぎゃ」枕に顔を埋めて低く呟いたのだめが、振り返って見たものは
自分のシャツを脱ごうとボタンをはずしている千秋の姿だった。
「せ…先輩何しよっとデスか!」
うろたえてブランケットを頭からかぶるのだめに、千秋は薄く笑いながら言った。
「やめるか?」
「………」

色気皆無のようなのだめだが、裸は意外にもそそる色気があった。
肌は白くしっとりとして、胸も千秋の手にあまるほど大きく、くびれと肉感が
いいバランスでついていた。
彩子は舞台栄えを気にして少々痩せすぎだったが、のだめの体は全身を撫でまわしたく
なるような柔らかさがあった。

恥ずかしさに身をよじるのだめを押さえつけながら、ショーツをおろし千秋はギョッとした。
のだめの恥丘には産毛がわずかばかり生えているだけだった。
普通なら隠されているはずの割れ目も、すべて千秋の視線に晒されている。
「子供…みたいだな」
言葉を選んで千秋は言った。のだめは息を荒げながらも言葉を返した。
「そう…なんデスよ。のだめ毛ー薄いんデス…。腋毛もまだ生えてなくって…はうん」
千秋は心のなかでうなだれた。
このズボラな女が、しょっちゅうノースリーブのワンピースを着てるのは、腋毛の処理を
しなくても済むからか…。
「やっぱりベーベちゃんみたいデスかね?先輩やっぱり大人が好きデスか?」
のだめの言葉は千秋の色々な感情をひきだす。
笑ってしまうような、呆れるような、けれど甘くひたひたと胸を温めるような。

これを好きというのだろうか?

千秋は再びのだめにくちづけると、言った。
「俺がいまから大人にしてやるから」

千秋は左腕でのだめの頭を抱え、右手で彼女の胸、腰まわりを撫でまわした。
昂ぶらせるというより、落ち着かせるための愛撫だったが、それでもじゅうぶんにのだめは蕩けていたようだった。

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【2011/06/26 18:04 】 | 千秋×のだめ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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