「あへー」
「ぎゃほぉわー」
「ヘンな声をだすな!!!!!」
いつものパターンで声を荒げてしまった千秋だったが、
のだめは体を震わせ、目に涙を浮かべていた。
千秋のなかにわずかばかりの嗜虐心が湧きあがった。
思えば、ここしばらくずっとのだめにかき乱されっぱなしだった。
今度は自分がのだめをかき乱してやる、快楽に翻弄させて我を忘れさせてやる。
長らくずっと忘れていた感情だった。
「来い」
千秋はのだめの腕をひいたまま寝室へ行き、無造作にのだめをベッドに放り投げた。
「ほぎゃ」枕に顔を埋めて低く呟いたのだめが、振り返って見たものは
自分のシャツを脱ごうとボタンをはずしている千秋の姿だった。
「せ…先輩何しよっとデスか!」
うろたえてブランケットを頭からかぶるのだめに、千秋は薄く笑いながら言った。
「やめるか?」
「………」
色気皆無のようなのだめだが、裸は意外にもそそる色気があった。
肌は白くしっとりとして、胸も千秋の手にあまるほど大きく、くびれと肉感が
いいバランスでついていた。
彩子は舞台栄えを気にして少々痩せすぎだったが、のだめの体は全身を撫でまわしたく
なるような柔らかさがあった。
恥ずかしさに身をよじるのだめを押さえつけながら、ショーツをおろし千秋はギョッとした。
のだめの恥丘には産毛がわずかばかり生えているだけだった。
普通なら隠されているはずの割れ目も、すべて千秋の視線に晒されている。
「子供…みたいだな」
言葉を選んで千秋は言った。のだめは息を荒げながらも言葉を返した。
「そう…なんデスよ。のだめ毛ー薄いんデス…。腋毛もまだ生えてなくって…はうん」
千秋は心のなかでうなだれた。
このズボラな女が、しょっちゅうノースリーブのワンピースを着てるのは、腋毛の処理を
しなくても済むからか…。
「やっぱりベーベちゃんみたいデスかね?先輩やっぱり大人が好きデスか?」
のだめの言葉は千秋の色々な感情をひきだす。
笑ってしまうような、呆れるような、けれど甘くひたひたと胸を温めるような。
これを好きというのだろうか?
千秋は再びのだめにくちづけると、言った。
「俺がいまから大人にしてやるから」
千秋は左腕でのだめの頭を抱え、右手で彼女の胸、腰まわりを撫でまわした。
昂ぶらせるというより、落ち着かせるための愛撫だったが、それでもじゅうぶんにのだめは蕩けていたようだった。
PR