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【2025/07/19 01:20 】 |
嫉妬:7
ピンク色に上気した滑らかな胸元に、いくつもの薔薇の花びらのような印を散らしていく。
のだめの喉から出る息はすべて艶を持った声に変わっていた。
最愛の人の手によって、自分が変えられていく、幸福感。
その幸福感が、つながった中心からじわじわと体に染みてくるのをのだめは感じていた。
それはくすぐったくて、うれしくて、けれど泣き出してしまいそうな、甘美に満ちた感覚だった。
「あっ…あぁん、…ああっ」
千秋は先端に周りとは違う固い感触を感じると、そこへ向けてえぐるように突き立てた。
「ひあっ……?!」
途端、のだめの体は跳ね上がる。得体の知れない快楽から逃れようとするのだめの肩を抑え、更に奥へと腰を打ちつけた。
「やっ…イヤぁ……せんぱ…あっあっ、千秋先輩…!」
長い睫が小刻みに震えている。
千秋はのだめの足を下ろし、深くつながったまま、より体を密着させてのだめを抱きしめた。
「大丈夫だから…もっと……もっと、俺を感じて…」
こくこくと頷くと、力一杯掴んでいたシーツを離し、千秋の背中へ腕を回した。
その手は優しく、時に強く爪を立て千秋の背中を這い回る。
「いくときは、いく、って言えよ…」
「…ふぁ…ふぁい……!」
先端近くまで引き抜いては一気に突き立て、何度も律動を送り込む。
その圧倒的な摩擦感に、のだめは切なそうに声をあげ、そして自ら腰を揺すった。
それは、千秋をよりもっと深く導き、飲み込もうとする動きだった。
のだめの体の示す、最も感じるらしい部分・最奥を先端でノックしていると、やがてのだめの体が緩やかに痙攣し始める。
「いく…!いきます、あっあ、先輩…、いくぅ━━━!」
体をびくんびくんと揺らしてのだめは絶頂を迎えた。が、千秋は動きを緩めない。
肌のぶつかりあう音。
溢れる、粘性を伴った水音
ベッドの軋み。
のだめの切なく甘い声。
それらが快楽への音楽となり、千秋を次第に官能の淵へとおいやっていく。
「やあっ、ダメ…ダメです、先輩…ぁぁあ…また、また…いっちゃう━━━」
白い喉をいっぱいにのけぞらし、のだめはすぐさま二度目の絶頂を迎えた。
急速に収縮し、食いちぎらんばかりののだめの締め付けに自分の終わりが近いのを感じ取ると、
千秋は体重を掛けて最奥のこりこりとした部分に先端を押し付け、腰を回した。
せりあがってくる射精感。
いくつもの汗が、顎を伝わっては落ちる。
「のだめ……」
半開きの唇に舌を差し入れ、ねっとりと絡ませる。
そして、吐息に言葉を載せ、のだめの口腔に吹き込んだ。
「愛してる……」
きっと、のだめは知らない。
自分がどれだけ思っているか。どれだけ、求めているのか。
その思いをのだめの中に封じ込めるように、唇を押し付けた。
のだめの膣内が千秋の亀頭をひときわきつく締め付けると、怒張しきった自分自身を大きく痙攣させながら千秋は己を解き放った。
「うっ……あぁっ…っく……」
「あんっ、はああぁぁぁ……」
勢いよく吐き出されたほとばしりは、薄皮越しにのだめの敏感になりきった頸部を刺激し、何度目かの絶頂へと押し上げた。

「…千秋…センパ…イ……」
肩で息をし、力無くのしかかる愛しい重みを、のだめはぎゅっと抱き締めた。

……荒く乱れた息を少しだけ整え、千秋は気だるい眩暈を感じながら腕を伸ばしてティッシュを手にした。
自分の吐き出した物が漏れ出ないように、慎重に自分自身を引き抜いていく。
ずるり、とした感触は敏感な互いのその部分を緩やかに摩擦して、事の終わりに余韻をもたらす。
どちらからともなく甘い吐息が漏れ、そしてその吐息を漏らすまいと唇を重ね合わせた。重なり合った体を横たえ、千秋は汗ばんだのだめの頭を抱きしめるように腕枕の形をとった。
端正な顔を上気させ、これ以上ない優しい眼差しで千秋に見つめられている。
もう片方の手はゆっくりと優しく髪を梳き、時折耳朶をくすぐるように触れていく。
のだめは快楽とは違う、うっとりとした温かみが胸に湧き出すのを感じていた。
シアワセ。……なんてシアワセ。
未だ官能に揺らめく体を摺り寄せながら、のだめはゆっくりとつぶやく。
「…先輩。……あんまり、のだめの体変えていっちゃわないでくだサイ……」
「……何?」
「段々、自分がエッチになっていってる気がして……のだめ、恥ずかしいですヨ…」
「……いいじゃん、別に。…どんなにエッチでも、乱れてよがっても、俺は嬉しいけど」
"乱れてよがっても"に心当たりを感じて、のだめは赤くなっていく。
「気持ちよかったんだろ?」
耳元でそう囁かれて、のだめは素直に頷いた。
「……何回、いった?」
「…ぎゃ、ぎゃぼっ……そっ、そんな事、知りまセン…!!」
のだめは火を噴出しそうなほど赤くなった顔を手で覆い隠して、千秋に背を向けた。
「そんな事言う先輩、イヤ…!」

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【2011/06/28 19:01 】 | 千秋×のだめ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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