そのまま強く握りしめて、爪が白くなるほど強く掴む。
「清良…すっげ気持ちいい……」
清良は、返事をする余裕もない。身体の奥深くを間断なく突かれるあまりにも直接的で淫靡な快感に、歯を噛み締めて耐えることしかできなかった。
■■13
突かれるたびに圧迫感を伴って、否応なく身体が揺さぶられる。
龍太郎のその部分の輪郭をはっきり意識できるほどの摩擦を感じる。その圧倒的な激しい快感は清良に抵抗の余地を許さない。
「…っぁ…んぅ……」
…と、突然。苦しげに吐息を漏らす唇が、大きな掌によって力強く閉ざされた。
つながった姿勢のまま、龍太郎が清良の口を掌でふさいだのだ。
「…ん、ん……!!」
その圧迫感とまるで陵辱されているかのような屈辱に、清良の意識は一瞬錯乱した。
「…おまえ、後ろからされるの好きだろ。気持ちいいんだろ?…もっと犯してやるよ……」
清良はいつにない龍太郎の強引な責めに、身を震わせながらも必死に首を振った。
正直なところ、イヤなわけではない。龍太郎に後ろから組み敷かれて、屈服させられることに、倒錯した快感さえ覚える。
もっと、して欲しい。
自分の抵抗などものともせず、もっと強引に攻め立てて欲しい。
…そう思えば思うほど、清良はなぜか抵抗せずにいられないのだ。
首を振り、自由の利かない身体で必死に龍太郎から逃れようとする。そうすれば、龍太郎は自分を逃すまいと一層激しく捕らえようとするのは予想がついた。
しかし身体で抵抗を示せば示すほど、清良もまた燃え上がり、本気で龍太郎から逃げなければという考えに支配されるのだ。
犯して欲しいと願う気持ちと、逃げなければと思う切迫感。その二つの気持ちに清良は翻弄されていた。
当然といえば当然だが、龍太郎はそんな清良に少しの隙も見せない。
「…ステージでは清純そうな顔してるくせに、おまえってこんなにエロいのな。綺麗な顔が台無しだぜ…自分で腰突き出してるんだからな……」
「……ッ…」
龍太郎は覆い被さるようにしてその首筋に口付けながら、より強く清良の唇を掌で押さえる。
清良は僅かに残された通気孔から、苦し気な荒い息を必死につく。そうして、羞恥と快感の両方に苛まれるのだ。
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