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やがてお互いの部分がすっかり潤うと、夕霧は自身のものに手を添え、先端を私の襞の奥に当てた。そのまま腰を進めるが、中には入らずぷるんと跳ね上がってしまう。
何度か繰り返すが、上手く挿入できない。 その間にも互いにこすられ、刺激が加わり続けて夕霧の表情はますます切なくもどかしげになっていった。 私の襞の間に挟むようにして、数度往復させた時だった。 「うわっ、はっ、うぅっ…んっ!」 夕霧が苦しげに呻き、自身を握って私から慌てて身体を離す。呻き声と共に白いものがほとばしり出て、私の腹の上にふりかかった。 二度、三度と暖かい飛沫が私の腹を濡らす。あまりに苦しそうな表情に、私は心配になった。 「どうしたの?苦しいの?誰か、人を呼んで手当てを…」 「違う。はあっ。違う、から…」 はあはあと息は荒いが、もう表情は苦しげではなくなっていた。 「ああ、ごめんね。君を汚してしまった。」 そばにあった懐紙を取り、白い液体を拭ってくれる。 「これはね、ぼくの、精。気持ちよくて上り詰めると、出てしまうんだ。」 「では、夕霧も気持ちよくなれたの?」 「良かったよ。とても。精を放ったのは初めてではないけれど、こんなに気持ち良かったのは、初めてだ。本当は…」 私の襞に触れる。 「ここで、君の中でいきたかったんだけれど、ぼくも初めてで、上手くできなくて。ごめん。」 私は夕霧の首に両手を回し、きゅっと抱きしめてから唇を重ねた。 初めての、私からの口づけ。 「謝ることではないわ。そのうち、上手くいくわよ。」 「…男としては、恥ずべきことなんだよ。」 「誰でも初めから上手くできるとは限らないもの。私は今日ので充分。気を失うかと思うほど、良かった…」 つい先程までの乱れぶりを思い出し、頬がかぁっと熱くなる。 真っ赤になって口をぱくぱくさせる私を見て、夕霧はたまらない様子で吹き出した。 「可愛かったよ。とても。」 あれのどこが可愛いの。私はぶんぶん首を横に振る。 「可愛かった。ぼくのした事に素直に感じて、乱れてくれるなんて最高。もっともっと、して上げたかったもの。」 そしてこつんと、額を合わせて囁いた。 「次までには、もっと研究、しておくから。」 「!!」 生真面目で努力家の夕霧は、こんな事でも本当にこつこつ研究しそうだった。 更に乱されたら…私、どうなってしまうのかしら。 「さ、衣を着よう。そろそろ皆、ぼくらがいないと気づいているかも。」 急いでお互いに着せかけ合い、衣を整える。髪もなでつけるが、どうしても乱れは隠せない。 「何か聞かれたら、隠れ鬼をしていた、ということにしよう。今日の事は、二人だけの秘密。」 PR |
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